やっとペンションに到着。
オーナーは37年目という67歳。
14歳年下の奥さんは他の仕事をしているので、ペンション経営はほぼオーナー1人。
こういう装飾は、奥さん?!
ツインルームをお願いしたのだけど、人いないから広い方使って〜と。
天井が斜めの部屋だ!
テンション上がるぅ。
手前には写ってないけどソファもある。
あれ?
予約したときほぼ満室だったはず。
後でわかったのだけど、
このオーナー、
「もう歳だからねぇ〜」と言うのが口癖で、お客はあまりとらなくなったそう。
露天風呂に男たちは入り、私は足湯。
お昼は長野でおやきを食べただけだったので、お腹はぺっこぺこ。
「お食事の用意できましたよー!」
ダイニングから叫ぶだけで聞こえるアットホームさ。
行くとうちの他には1組だけだった。
そして、夕食なしの泊まり客があと1組。
元シェフというオーナーの手料理は美味しかった。(上のお箸が刺さったグリルは気にしないで下さいね。末っ子の大根おろしを私のにのせただけで意味はありません。)
「ご飯、足りてっか?いっぱい喰えよ!」
気取らない声かけがいい。
夕食は7時には食べ終わってしまった。
それからポツリポツリとオーナーと会話。
場所はカウンターへ移動。
オーナーの昔話と武勇伝はなかなか面白い。
スイカや桃も出してくれて、漬物とかも出てきた。
脱サラしてペンションやるまでのお金の荒稼ぎのこと、美魔女な奥さんとの馴れ初め、山岳救助隊(ヘリコプターに乗ってロープで降りて遭難者を助ける仕事)をやってた話、定年になってからは山岳ガイドだけど、もう高い山は登らない、とか。
昔のアルバムを見ながらの楽しいひとときだった。
みんなで酔っ払って、
「旦那は息子連れて部屋帰っていいぞー!」
から何時間飲んでたのか、2人でめちゃくちゃ飲んで楽しかった。
お互い愚痴だらけの発散会みたいでスッキリ。
結局、酔いつぶれて部屋に戻ってからは、顔も洗わずに畳の上で寝てしまい、明け方、もったいないのでベッドへ。
明るくなってから、酔い覚ましにオーナーがDIYで作ったというワイルドな露天風呂に入って生き返った。
「お食事できましたよー!」
あんなに酔ってたのにちゃんと朝ご飯作れるのはさすがだ。
そして、昨夜の夕食後の飲み会は全てオーナーの奢り。
「好きでやってんだからいいんだー」
年齢のわりに元気なのは、無理なく好きなことやってるからだろうか。
山登りが好きでたくさんの仲間がいて、体力もあるから、あんなに階段がいくつもあって廊下が複雑なペンションを1人でやっていけるのだろう。テラスには奥さんに頼まれて作ったという大きなブランコがあった。
とても乗り心地が良かった。
(本当は露天風呂にブランコを置いてたけど、カップルがいつまでたっても出てこねぇーからさぁ。って、普通、お風呂にはブランコ置かないでしょ!)
2日目はフリーバスであちこち回って、バブル期は人がいっぱいだったんだろうなって感じの清泉寮というところでランチして帰路についた。