連休だからといって予定はない。
いつかお父さんが帰ってきたらね、と言いながら7年もたってしまった。
家族旅行もレジャーもないGW。
それに9歳も歳の差がある子供を同時に楽しませるものって。。。。
次男が美術館に行ってみたい、と。
これはチャンス!
見てみたいのに行きそびれてたのがあった。
プラド美術館展が人気で及川ミッチーの音声ガイドも気になるのだけど、今の私には西洋画よりも日本画が見たい気分。
若冲、北斎ってきたら、もう少し日本画を見てみたい。
上野の東京藝術大学美術館へ。
末っ子、美術館デビューとなったが、無料音声ガイド(竹下景子さん)の端末を持たせてもらい、静かに最後まで鑑賞することができた。
美人見にいくんでしょ?と楽しみにしてたが、ちょっと違ったようだ。
音声ガイドはBGMも色々あるのだけど、ドビュッシーの「神聖な舞曲と世俗的な舞曲」が日本画を見ながらだとハープの音がお琴の音のように聞こえてくるから不思議。
日本画ってサラリと平坦で、あまり情熱的なイメージはなかったのだけど、なんだか泣きそうなくらいに絵の意味が伝わってきた。
日露戦争の戦地で亡くなったたくさんの兵士たちの上に現れた天女。天女になったばかりの女子高生のような若い天女。なんと栄誉なことか!と讃えるが、亡骸の前で言ってることと表情は全く別なのだった。
[三浦孝 栄誉ナラズヤ]
かなり年配の天女。
老いには勝てない。
色褪せた紫陽花に囲まれた池(泥で濁っている)の水面に自分の姿をうつして物想いに耽る。
[菱田春草 水鏡]
切支丹小屋にいた若い女性。
手枷をされている。
これから拷問にかけられるのか、打ち首か水攻めか…最後に桜を見せて欲しいと懇願し、桜の樹の下で。
[松本華羊 殉教(伴天連お春)]
武士の妻。
明日、夫が出陣するので、兜に香を焚き染めている。実際、何とかの戦いで敗れ、首をとられて敵の大将の所へ持っていかれる。が、その首の高貴な香りに敬意を表されたという。
[島成園 香のゆくえ(武士の妻)]
メッセージ性のある絵ばかり。
東西でニュアンスが違ったり、面白い。
そして、同じ西でも大阪と京都でも全然違う。
さて、美術鑑賞の後はちょっと一息。
素敵なテラスのあるカフェが!
ウインナコーヒーの美味しいこと。
ホイップクリームというより、柔らかめのクリームチーズのような食感。
甘さ控え目でこっくりと美味しい。
メロンソーダが一番高かったのだけど、ちゃんとメロンの味がして、美味しかった。
末っ子には炭酸はキツかったか。
そして、アイスコーヒー、次男がカッコつけて⁈たのんだけど、子供には苦すぎたようだ。
広い上野恩賜公園。
これ全部ソメイヨシノなのだけど。
動物園にシャンシャン見に行きたい!って言われないのがいい(笑)
あの行列見たら気が萎える。
ずっと歩いてアメ横を過ぎ、裏道でランチ出来そうなお店を探した。
ホテルやマッサージ店が立ち並ぶ。
そんな所で沼津港直送って海鮮居酒屋を発見。
これ全部で2700円。
安かろう悪かろうだったら、どうしよう…ってドキドキだったのだけど、新鮮で美味しかった!
飲まなかったけど、飲み放題1時間600円ってのもランチなのにあって、セルフでサーバーから注ぐんだけど、ビールも焼酎もリキュールも種類がすごい。
おじさん達、グラス片手に嬉しい迷い(笑)
会計は先にしてからで、追加注文もその都度払うシステム。酔っ払う前に払わせるっていいかも。
帰りは末っ子のリクエストで山手線で帰りたい、と。お母さんはもう考えないのでエスコートして!と。
上野駅って広い。山手線は2,3番ホームだからこっちで〜有楽町で乗り換えたいから東京方面だよ〜と私の手を引いて連れて行ってくれた。
役に立つ子供に育ってくれて良かった(笑)
新幹線もいっぱい見れて良かったさね。