人気ブログランキング | 話題のタグを見る

素敵な一日

日曜日は私の44歳の誕生日だった。
夫からの朝一のメールにはおめでとうと共に、「四捨五入したらまだ大丈夫だね?!」「ケーキは何ケーキ?作るの?」と。
なんで自分のケーキを自分で買ってきたり、作らなければいけないのか?四捨五入したらって・・・・・。
激怒メールを返信しておいた。
(後日届いたカードにもケーキらしきイラストに「アラフォー」と書いたのぼりが立っていた。。。)

気を取り直して、この日はみんないたので、ちびちゃんのお昼寝に合わせて見ててもらい、次男と映画へ。
素敵な一日_b0238426_1454593.png

今までのは、またはじめからやりなおせばいいさ、と再出発だったり。
あるいは大成功だったり。
子供を励ましたり夢や希望を与えるものだった。
ところがこれは、(理不尽で矛盾の多い世界で)もうやれるだけのことは一生懸命やったよね、もういいよね、うん、もういいよ。でも生きねば。
大人向けだからなのかもしれない。
でも、隠居状態になるには若すぎるのではないか、と思ったが、若くして散ったたくさんの命から見れば若すぎることもないのかもしれない。
歴史年表に出てくる単語が次々出てきても解説なんかないので、やはり小学生には難しかったみたいだ。
いつか勉強したときに、あれか、と思い出してほしいと思った。

この日の夜に監督引退宣言のテロップがながれて・・・・・・。
最後の作品だったということで納得したのだった。

ふと祖母が生きていたら、観せてあげたかったと思った。
新聞についていた映画付録の年表で計算すると多分、ヒロインの菜穂子と同じくらいだから。
祖母は菜穂子のように洋服を着たり外国語を話したりはしなかった。
学生の時は袴で、その後はずっと着物で、正装するときは日本髪(若い頃は桃割れだって!)を結っていた。
(コンサバだけど、形見のオパールの指輪のデザインがアールデコのようなすごくモダンなものだったから、もしかしたら洋装も楽しんでのだろうか・・・・・)
東京の下宿先で早稲田の学生と楽しかった話をしてくれたこともあった。
もしかしたらロマンスがあったのかもしれない。
そして結核にはならなかったが、肋膜炎(本人が言ってた)や交通事故や婦人病で生死をさまよったり、お見合いしてお寺に嫁いだが、子供の産めない体とわかり、離縁を申し渡されるも、祖父と北海道に移住して開拓者のようなことやって、お寺を開基し、軌道に乗ったところで祖父が亡くなり未亡人に。女手一つでお寺を守り、養子を育て・・・・・。
北海道と本州を行き来するのだって大変だったろうに。
ましてや戦争や天災や貧困も並行してたのに。
昔の人ってすごく大変だったんだろうな、と想像するしかないけど、もっといろんな話を聞いておけばよかった。
体が弱かったっていっても、すごいパワーだ。
晩年になっても祖父の写真を(若い青年で住職さんの姿なのだ)ずっと大事にして、からかうと赤面してたっけ。

さてさて、映画の後は、次男が花屋で誕生日プレゼント、とピンクのバラを買ってくれた。

家へ帰ると洗濯物は取り込んで、畳まれ、各部屋に届けてあった。
しかもいつもならチビちゃんのオモチャで散らかってるリビングがきれいになっていた。
すばらしい。
それから退屈そうなチビちゃんと散歩へでかけた。

家へ帰ると、娘が酢飯の作り方~厚焼き玉子の作り方~を見てて欲しい、と。
長男は日曜日の殺人的に混雑してるスーパーで買い出しをしてきて、お刺身のサクを切り始めた。
次男だって、飲み物の準備をしている。
素敵な一日_b0238426_1442684.jpg
素敵な一日_b0238426_1442379.jpg
素敵な一日_b0238426_1443057.jpg
素敵な一日_b0238426_14431834.jpg

ずいぶんと盛り沢山な誕生会だった。
(キッチンの後片付け込・・・・皿洗い係:次男)
フラワーアレンジメントは長男の友達のお母さんが働いてるお店で特別にあしらってもらったらしい。
ケーキは娘が予約して、フルーツタルトはなんと14種類のフルーツが。
数字をあえて入れないのは長男のアイデア。

遠いところにいる夫が不憫でならない。
いつか家族全員揃いますように。

by jasmine-boo | 2013-09-03 14:49 | イベント | Trackback | Comments(9)

Commented by rikkashi at 2013-09-03 16:03
お誕生日おめでとうございます~!
お子さん達主催のお誕生日祝、すてきですね♪

あと、jasmineさんのおっしゃるとーり、
自分でわざわざケーキ買いませんね(笑)
ましてや作らないですね(^◇^)

「風立ちぬ」はアタシもコドモ向きではないなと思いました。
自分達が生きてきた時代はバブルあり、リーマンあり、震災ありと世紀をまたがり、さまざまな大きなデキゴトを経験した、稀有な時代だと思っていたけれど、あの時代の方がもっとすごかったと思いました。
震災のシーンは少し怖かったです、ちょっと思い出しちゃって・・。
Commented by ふりかけ屋 at 2013-09-04 07:15 x
お誕生日おめでとうございます! …ました。かな?(*^^*)

またしても同じ言葉しか出てこないんですが、ステキ!素晴らしい!
パチパチパチ……!

日頃の、お母さんのがんばりを、子供たち、ちゃーんと分かってくれているんですよねえ。
Commented by jasmine-boo at 2013-09-04 11:58
Rikkashiさん、
ありがとうございます。
そうなんですよ~、女心をわかってないっていうか、カチンとくることを普通に言ってくるんですよね。で、なぜカチンときたのか、きちんと丁寧に説明しなきゃいけないのが面倒なんです(´д`|||)
そうなの?って感じなので…。

ふりかけ屋さん、
ありがとうございます。
サプライズを係分担して、ニヤニヤしながら準備していくのも楽しんでいたみたいです(*^-^*)
Commented by junoleon524 at 2013-09-04 19:23
お誕生日おめでとうございます。
なんて素敵なお誕生日だったのでしょう。
素適にお子さんも育ってますね!
Commented by mayumi at 2013-09-05 10:33 x
遅ればせながら 誕生日おめでとうございます。
ヽ(*゚▽゚)ノ~▽▼▽[祝]▼▽▼~ヾ(゚▽゚*)ノ

四人兄弟ともなると、これはもう立派な社会。
互いに相談したり 反発したり、密談があったり...
バースデーサプライズの企画から役割分担、流石です☆

> 「四捨五入したらまだ大丈夫...」
これは、ちょっとネ。
じゃぁ、来年は 大丈夫じゃないの? って思ってしまいますものね。
言葉の端の些細な事って、いちいち苦情として伝えると、
なんだか口うるさいみたいで 伝えづらいんだけど、
些細なことだからこそ そこに本心がある様な気がしてネ。
でも、忘れずにメッセージを下さったって事で
そこは 評価ですネ(^_-)


まだ大丈夫だね

Commented by 先生 at 2013-09-05 14:36 x
あれから33年?
あっ!という間?

幸せって良いね。


Commented by jasmine-boo at 2013-09-06 15:51
junoleon425さん、
ありがとうございます。
これで私がいなくなっても大丈夫です?!^^

mayumiさん、
ありがとうございます。
そうですね。もう小さな社会ですよね。順列ありの(笑)
でも、年が離れているのでお互い客観的に見られるようです。
言葉の端のちょっとしたこと・・・・・お互い、年取って頑固になったら、大変なんだろうなーって(ーー;)

先生、
あっという間ですネ^^
「練習しなくていいの?」と母に言われると、すごく嫌だったのに、今じゃ「さっさと練習しちゃいなさいって言ったでしょ!」ともっとうるさい母親です(笑)
Commented by NAO at 2013-09-08 00:09 x
遅ればせながら、お誕生日おめでとうございます。
ご家族の皆さんの愛を感じます。

「風立ちぬ」、観終わった後、たぶんこれが最後だろう。
最後だから、本当にやりたかったことを思う存分したかったのでは?
と感じたので、発表を聞いてもさほど驚きはしませんでした。
小さいお子さんには、今わからなくても、何か感じてほしい、そんな作品だと思いました。
Commented by jasmine-boo at 2013-09-09 22:24
NAOさん、
ありがとうございます。
インタビューでは他のことをこれからやっていくみたいですね。
ジブリ美術館、まだ行ったことがないので、子供たちを連れていつか行ってみたいです。