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見方を変えてみる

今話題の啓発本、「嫌われる勇気」。
私を知る人に、これ以上嫌われてどうする!って突っ込まれそうだが(笑)
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フロイト、ユング、アドラーが三大心理学の祖らしいが、学生の時にフロイトとユングは習ったが、アドラーに関しては全く知らなかった。

ある日、著者が介護をアドラー心理学で考えると楽になった、ということを新聞で語っていた。
けっして見返りを求めてはいけないし、より良くやったところで評価はされない、毎日同じ事の繰り返し。しかも忍耐も必要、時には怒りの感情の処理も必要…しかし、見方を変えただけで、すごく楽になるという話。
これって、育児にも通じることがあるんじゃないか?あるいは日々の家事とか。
ということで読んでみた。

ばっかじゃないの?って言われそうだけど、私の悩みは以下の通り。
無職であること、つまり収入のない専業主婦に育児を終えた後の存在価値はあるのだろうか?と自分の将来について落胆し、社会的評価を受けるためにはそれなりの収入が必要なんじゃないか、だからがっつり外で働かなければならない、夫に養ってもらうだけって、大人として自立できてないんじゃないか、とずっと真面目に悩んでいた。
つまり肩書きが欲しかったのかもしれない。
私、こういう事やってます、という名刺が。

アドラーは言っている。
真剣に考えてもいいが、深刻になってはいけない。生き方を自分で複雑にしてはいけない、本来はもっとシンプルなものである、と。
そして、人は皆違うけど、対等である。
老若男女すべて対等。
でも、でも実際にはさぁ、という反論がありそうだが、彼はそう言うのだ。

啓発本を読むのは初めてだったけど、アドラーに詳しい哲人とそれを論破しようとする青年との問答はなかなか面白かった。

あるバラエティ番組で、15分でわかるアドラー心理学ってコーナーで著者が解説してた。
でも、私はなるど〜と納得する程ではなかった。
だって、ママ友にランチに誘われて、嫌われたらどうしょう?って断れない事なんてないし。

人によって自分に取り入れてみたい内容やキーワードは違うのではないかと思う。
全て理解してマスターしてしまうと、ちょっと怖いかも、というのが心理学なのだけれど。

これを実践するとなると、やっぱり無理だ、という感想が多かったので、続編の「幸せになる勇気」が出たらしい。
もう買わないけど。

by jasmine-boo | 2016-05-01 22:21 | | Trackback | Comments(0)